ハイスクール・フリートのタイトル画面をお借りしました。本当にピンチでした…
日本の国内線に乗るときにパスポートや運転免許証の様な身分証明書なんていらないですよね。その感覚でいました。
チェンマイに観光に行くために、スワンナプーム国際空港->チェンマイ国際空港便に乗る日のことです。
朝荷物を準備している時、パスポートを入れたケースを手にとったものの「多分いらないかし、邪魔だし、無くしたら大変な事になるので置いておこう。」あまり深く考えずにホテルのセキュリティボックスに入れてしまいました。
不安になったのがスワンナプーム国際空港に向かう電車「AirPortLink」の中。空港に到着する直前です。
「飛行機に乗るってことは、セキュリティチェックあるよね。外国人なんだからもしかしてパスポート必要???」
慌ててネットで検索してみると….やっぱり必要ですよね….各航空会社のHPにはパスポートが必要な事が明記されています。
パスポートのコピーで乗れたというのは古い記事ばかり。
まだ、空港に行く前でパスポートが必要かどうかを確認していてココに来られた方。絶対に必要ですから持って行って下さい。
もし、今空港でパスポートを忘れた事に気付いてどうしようかと思いながらココに来られた方。希望を持って最後まで読んで下さい。
スワンナプーム国際空港に到着して、チェックインカウンターに並びます。
周りを見ると外国人はパスポートを、タイ人はIDカードを持って並んでいます。
手元にあるのは、旅行代理店に送った時に撮ったパスポートの写真。iPhone6 Plusの中に残っていました。
最悪、明日の便に変更してもらうかキャンセルするしか無い….そう思っていました。
もうドキドキです。私の順番が来ました。
eチケットを印刷し忘れたので、iPhone6 Plusの画面にeチケットを表示した状態で渡します。
それを確認した後、
「バスポート プリーズ」
チェックインカウンターの担当者から発せられたこの言葉。覚悟していたとはいえ、グサリと突き刺さります。
パスポートをホテルに忘れたことを伝えたら唖然とした感じでした。パスポートが無いとダメだ恐らくそんなことを言っていると思われますが早口なためよく聞き取れません。
ダメ元で、そのチェックインカウンターの人からiPhoneを取り返して、先ほど見つけたパスポートの写真を見せてみました。
パスポートの写真をみて、端末のキーボードを叩き始めます。
これはもしかして行けるの?? 暗闇の中に一筋の光が見えた感じがしました。
恐らく、端末の画面には私の渡航履歴が表示されていたと思われます。正規に入国していることを確認したのでしょう。その画面には入国時に撮影された写真も表示されると聞いたこともあります。その辺で本人で間違いないと判断したのだと思います。
しばらく考えた後、その担当者がキーボードを叩くと搭乗券のプリンターが動き始めました。
無事に発券されました…..
iPhoneに表示されたパスポートの写真を指さし、セキュリティチェックと搭乗時にコレと搭乗券を一緒に見せるように言われて搭乗券を無事に受け取ることが出来ました。
セキュリティチェックも搭乗の時も、搭乗券と合わせてこのパスポートの写真を見せると無事通ることが出来ましたが、コレを帰りもやらないといけないかと思うと気が重くなります。
チェックインカウンタ、セキュリティチェック、搭乗前のチェック、それぞれ別の担当者です。誰か一人でも「ダメ」と言ったらそこで終了です。飛行機以外で戻らなければなりません。
タイ人は「マイペンライ(大丈夫)」の国民性でなんでも適当と思われがちですが、実は一度ダメと言った時の頑固さ、融通の効かなさは日本人の比ではありません。私は身を持って体験しています。
チェンマイからバンコクは日本でいうと東京~広島間位でしょうか。新幹線もありませんので飛行機以外の交通手段となると相当な距離です。
まあ…考えても事態は変わりませんせんので取り敢えず観光を楽しみました。
観光が終わっていよいよチェックインカウンターに挑みます。
チェックインカウンターの担当者が発した言葉は「ノー」の一言。
これは、とんでもなくピンチです。
パスポートをホテルに忘れたと伝えると、「IDカードは?ワークパミットは?免許証は?」と聞いてきます。タイの政府が発行している顔写真付きの身分証明書は無いのかと言うことの様です。
いずれも無いと伝えた後…
「朝はこれで大丈夫だったんです!パスポートはホテルにあるんです!この飛行機に乗らないと帰れないのです!」と涙ながら(実際は流してませんが…)に訴えます。
その言葉が届いたのか….端末の操作を始めました….
朝と同じく画面には、私の渡航歴、朝の便に乗ってチェンマイに来た事が、入国時の写真等が表示されていたはずです….
その担当者が、どこかに電話をしながら端末を操作すると…..搭乗券のプリンターが動き始めました!
こうして無事に搭乗券が発券されたものの、関門はあと2つ。
搭乗時のチェックは同じ航空会社の職員ですから発券してくれたということはココは何とかなるでしょうが、セキュリティチェックの担当者は全く関係の無い空港職員です。セキュリティチェックの前にはIDカードやパスポートが必要と明確に書いてあります。搭乗券と、パスポートの写真を表示したiPhoneを手渡すと名前と顔写真をチェックし終わったあと無事通してくれました。
その後、搭乗時のチェックも無事に通してもらえました。
この様な形で、今回私の場合は無事にパスポートの写真のみでバンコクからチェンマイを往復することが出来ました。
ですが、タイの国内線はパスポートが必要(コピーはダメ)なのは確実です。今から空港に行くという人は必ず持って行きましょう!
ただ、今まさにピンチの人。パスポートを忘れてしまって取りに帰ったら間に合わない。でもコピーは持っているという場合はチェックインカウンターで相談してみる価値はあります。
恐らく一番厳しいのはチェックインカウンターで搭乗券を発券してもらう所だと思います。
記事中の航空会社のスタッフとの会話は読みやすいように日本語で書きましたが、航空会社とのやり取りは、英語又はタイ語になります。日本語はまず通じません。
たとえ行きの便に乗れたとしても、帰りも乗れるという補償はありませんので、その辺りのリスクを覚悟の上お試し下さい。
以上、「タイの国内線でピンチ!」というお話でした。
コメント
航空会社はどこだったのですか?
教えて頂きますか?
コメントありがとうございます。
航空会社はタイ・スマイル(タイ航空)です。
ただし、本文中にも書いていますが、
チェックイン時、セキュリティチェック時、搭乗時いずれかの担当者が
ダメと言ったら乗ることが出来ません。
日本と違ってタイ人でもIDカードが必須ですので
パスポートは持って行かれた方が良いです。
行きはOK、帰りがNGとなった場合、飛行機以外の
交通手段で戻らないといけませんので…
あと、パスポートのコピーすら無い場合は
100%ダメだと思います。