2Dクリスタルアートに挑戦してみたので

MBKを散策している時に、その存在には気付いていました。
オリジナルな2D&3Dクリスタルアートを作製してくれる店が何店舗かあることに。

日本でも同様のサービスがあるのは知ってはいますが、写真とか文字が基本で著作権的に問題が発生しそうな物は作ってもらえません。
でも、きっとこのマイペンライの国ならきっと大丈夫なはず。

ということで、実際にチャレンジしてみました!
まずは、現物の観察から。

今回は2Dでチャレンジするので、店頭サンプルのうち写真から作製した物を観察してみます。
クリスタルガラスの中に泡の様な感じで点がありこれが白っぽく見えています。逆に黒い所は未加工のガラスのまま。
ということは、黒い所は未加工で明るければ明るい色の所は泡が密集した感じの加工がされる。これが原理の様です。
今回、チャレンジに選んだのが下の2つの映像。(以下の画像は著作権に配慮して実際に持ち込んだサイズに比べて大きく縮小してあります。)

crystal-art

蒼樹うめ先生の描いた「まどっち」と、Koi先生の描いた「チノちゃん」です。
元々は、この画像のまま作製して貰うつもりだったのですが、展示してあったサンプルを見ている時に少し欲が出てきました。
絵に対して文字を手前に入れてみたい…
3Dとはいかなくても厚みのあるクリスタルガラスなので少しでも、その厚さを有効に使ってみたいと思い始めました。
そのためには、それに合わせた画像を作らないといけません。その際、チノちゃんの方は、このまま加工してしまうと背景も衣装も白なので真っ白になってしまいそうだったので、背景は消してみることにしました。

恐らく、こういう加工を行う機械はPhotoShopのデータは受け付けてくれるはず。そう決め打ちしてPhotoShop作業を始めます。
一番大変だったのは、「まどっち」の絵から蒼樹うめ先生のコメントとサインを分離する作業。
全く絵のセンスがない私でも、文字の部分程度の補完は何とかなりそうです。1時間位かけて何とか文字を分離し、文字と絵のレイヤーを分けて保存。クリスタルアート自体が小さいので文字は若干大きめにしました。もし、PhotoShopのデータが読めなかった時のために、絵の方はJPEG形式・文字の部分は背景透明のPNGに分けて保管しました。

madoka-1

もう一つの「チノちゃん」の方、こちらも背景を消す地道な作業です。こちらも1時間位かかったでしょうか…何とか背景を消し終え、表に入れる文字は単純に「Chino」と名前を入れてみました。こちらは、文字も絵も両方透明部分があるのでPhotoShopの形式と各レイヤーをそれぞれPNG形式で保存。

chino-1

いよいよ、このデータをUSBに入れて突入です!
と、その前に店選び。私が、MBKの中で見つけたのは4店舗。そのうち2つは同じサンプルが飾ってあることから恐らく同じ店と思われます。ちなみにこの店は高かったのと少し近づいただけでしつこく営業活動が始まるので避けました。ただ大きいサイズの物を作ろうとするとこの店舗でやるしかなさそうです。残りの2店舗の中から「こっち!」と思った方に突入。カタコトのタイ語と英語で、交渉開始です。
やっと、実際データを開いてみる所までたどり着きました。やはり、使っていたアプリはPhotoShop。レイヤー付きのファイルがそのまま開けました。私のやりたいことも何とか伝わった様で、PhotoShop上で画素数の調整等、実際に加工する機械に転送するデータを作る作業に入ります。
気をつけないといけないのが、この国の人達は何故か縦横比をあまり気にしません。会社のロゴでも空いてるスペースを埋めるように縦に伸ばしたり横に伸ばしたりを平気でやっちゃいます。気がついたら、蒼樹うめ先生のコメントやサインが縦はそのままで横だけクリスタルガラスの巾一杯に伸ばされたレイアウトに変わっています…
これはマズイと思って、おばちゃんからマウスを奪って縦横比を戻して自分でレイアウトをし直しました。ほっと一息ついた時、今度はカラー画像を白黒の画像に変換する作業です。
案の定、この作業も結構適当。再び、マウスを奪って自分で調整しました。(次からは、この白黒変換をした画像を持ち込めばよいのですね)
あとは、1個につき10分だから2個で20分。あとで取りにくるように言われて代金を払って一旦店を離れました。

MBKは巨大なショッピングモールですから、時間を潰すのに苦労はしません。20分後に再び店舗に行き現品確認です。
ぱっと見で、「しまった!」と思ったことが一つ。
私が作りたかったのは、横からみてセンターに画像。そこを基準にして10mm前に文字。そう伝えたつもりなのですが、実際出来上がっていたのは、センターに絵までは良いのですが文字が全面から10mmの所に入っています。まあこの辺でとやかく言うのも面倒ですし、紙に伝えれば伝わっていたはずのところを、それをしなかった私のミスということで「OK」としました。ついでに3Dの物を作ろうとしたらどういうデータを持ってくればいいのか聞いてみたのですが、その場で撮影したカメラのデータしかダメという返事。そんな事は無いはずなので今度機会があればチャレンジしてみたいと思います。

早速、ホテルに帰ってじっくり見てみた買ったのですが、よく考えたらクリスタルアートを照らす灯りが無いと思って4Fを探してみましたが、クリスタルアート専用の台が見つからず…
仕方なく、なんとか使えそうなデスクライトを買って戻りました。

出来あがった2Dクリスタルアートがこれ!

crystal-art-2

思ったよりいい感じに仕上がっています。
文字が、全面よりなので少し強い感じもしないでも無いですが、レイヤーが分かれているのがハッキリ判るので、これはこれでありかなぁと思えてきました。

crystal-art-3

横から見ると、泡の層は結構厚みがあるのと完全に真っ直ぐで無いのがわかります。

crystal-art-5

裏から見てみた感じ。文字を画像の後ろに入れるのもありかも?

crystal-art-4

あと、厳密に言えば画像全体が0.05°位傾いています。実際に機械にセットする所を見てないので何とも言えませんが、設備上仕方ないのなら絵柄の方に多少傾いてもいい工夫が必要かも。
そんな感じで多少気になる所はありますが、取り敢えず最初の作品でここまで出来たので、とても満足です。
ちなみに掛かった費用は1個あたり600バーツ。日本円で2000円弱といったところです。
持ち込みデータで作ってもらえる事と、その方法がわかったので、またチャレンジしたいと思います。

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