デルタ航空のゴールドメダリオン。デルタ航空の所属するスカイチームで言えばエリートプラス会員になります。この資格でチャイナエアラインに搭乗してみるとどうなるのか試してみました。
前提として予約時にデルタ航空のマイレージ番号の登録を行っています。ただし、予約時はまだデルタ航空の会員ランクは一般会員の状態でした。あと、チャイナエアラインとしてはエメラルド会員です。
チェックイン
チェックインカウンターでチェックインを行う際に、スマートフォンアプリでゴールドメダリオンの会員証を提示します。
ゴールドメダリオンはスカイチーム エリートプラス会員。チャイナエアラインのエメラルド会員(こちらもスカイチームでいえばエリートプラス会員)と扱いは同じはず…だと思っていたのですが、念のためエメラルド会員証も提示して扱いの違いがあるのか確認してみました。
そうすると…手荷物につける優先タグが違うらしいです
チャイナエアラインのエメラルド会員以上・・・FirstClassタグ(赤色)
ゴールドメダリオン会員・・・Priorityタグ(黄色)
スカイチームでは同じエリートプラス会員でも自社の会員の方が優遇の様です…
マイルの加算先をデルタ航空にしている場合でも、エメラルド会員の会員証を提示すればエメラルド会員のサービスは受けられる様子。。
搭乗券
発行された搭乗券には、エリートプラスやSkyPriorityの文字がありません。
チャイナエアラインの会員の場合は、ゴールドやエメラルドを示す文字が搭乗券に印刷されるので、搭乗券を見せるだけで大丈夫なのですが、デルタ航空にマイルを加算する場合はこのように会員資格が印刷されませんので、各サービスを受ける際は別途会員証を提示する必要があるようです。
優先搭乗
搭乗券とパスポートに加え、スマートフォンに表示したゴールドメダリオンの会員証を提示して問題なく優先搭乗出来ました。
ただ、気になったのはアナウンスの順番。
2歳以下のお子様連れの方、お手伝いを必要とされる方
↓
パラゴン、エメラルド、スカイチーム エリートプラス会員の方
↓
ゴールド、スカイチーム エリート会員の方
コーポレート会員も多分ここだったと思います
↓
その他
実際、チャイナエアラインのゴールド会員の人がパラゴン、エメラルド会員のタイミングで入っても止められる事はまずないのですが、放送は明確に区分されます。
預ける荷物につけられるタグはチャイナエアラインのゴールド会員=スカイチーム エリートプラス会員なのですが、優先搭乗のアナウンスではチャイナエアライン ゴールド会員<スカイチーム エリートプラス会員という扱いになっているのが不思議です。これはスカイチームに配慮してのことでしょうか?
機内に入るとちゃんと自分の席に枕とひざ掛けが置いてありましたし、挨拶もありましたが、恐らくこれはエメラルド会員の会員証をチェックインカウンターで提出したためだと思われます。
ラウンジ(桃園国際空港)
桃園国際空港にはチャイナエアラインのラウンジが3つあります。A7のゲートから少し中に入った所にあるラウンジとD3のゲートのすぐ向かいにあるラウンジ。あと一つは行ったことがる様な気がするのですが正確に覚えていません。今回はA7の方にあるラウンジに行きました。このA7ラウンジは一般用とパラゴン・エメラルド会員専用に分かれています。手荷物の扱いから恐らくここでデルタの方の会員証を見せると一般の方に案内されるのでは容易に想像出来ますので、今回はチャイナエアラインのエメラルド会員の会員証を搭乗券と合わせて受付に提出。「これはデルタにマイルが加算するようになっているけど、いいのか?」(当然英語)多分そんな感じの問いかけだったと思います。「OK! OK!」と答えると、こんなことする奴がいるんだ…そんな感じの空気が流れた後、無事パラゴン・エメラルド会員専用の方に案内されました。
一般用のラウンジはかなり座る所に困るほど混雑気味なのに対して、パラゴン・エメラルド会員専用のラウンジは余裕を持って座れるし何より静か(時にはうるさい人もいますが)です。ただ、料理の種類は一般ラウンジの方が豊富なので一長一短という所です。と、言ってもまたすぐに機内食が待っていますからそんなに食べられませんが…
優先搭乗と機内で
こちらも、搭乗券、パスポートとあわせてデルタの会員証をみせて無事通過。ここでチャイナエアラインの会員証を見せないのはせめてもの抵抗です。
ですが、今回は搭乗後の挨拶はありませんでした。(もしかしたら、私がタイの入国カードを書いていたのを気遣ったのかもしれません)
そして、最後のチェックポイント。
タイのスワンナプーム国際空港には入国審査の際、プレミアムレーンという優先レーンがあります。通常はビジネスクラス以上を利用した方に配られるのが一般的ですが、チャイナエアラインはエメラルド以上の会員には例えエコノミークラスでも、このプレミアムレーンのチケットが配布されます。ドアクローズの前にそのプレミアムレーンのチケットと座席表を手に行き来しているCAさんの姿が見えましたが私の方に来ることはありませんでした。
当然、チケットの情報にはエメラルド会員の記載がありませんので当然といえば当然なのですが、手荷物にはファーストクラスタグがついています。当然荷物は最優先でターンテーブルに並べられます。入国審査で時間が掛かるとその間ターンテーブルで荷物が回り続けることになってしまうのです。スワンナプーム国際空港のターンテーブルはターンテーブルに荷物がスロープで落ちてくる仕組みです。長時間ターンテーブルで回るということは、後から来た荷物が何度となくぶつかってくる事になります。
到着したらダッシュするしかないかな…そう思っていたのですが…
着陸の約1時間前に突如プレミアムレーンのチケットを手にCAさんが私の席の横に立ち止まりました…
私がエメラルド会員だということは、広島のチエックインカウンターか桃園国際空港ラウンジからどちらかしかわからないはずです。恐らくは広島のチェックインカウンターから情報が入ったと思われるのですが殆ど諦めていただけに、これには驚きました。チャイナエアラインさんを少しだけ見直しましたよ。
こうして無事、プレミアムレーンを通る事が出来ました。しかも手荷物のターンテーブルについて、一番最初に出てきた荷物が私の荷物でした。
当然、当日ビジネスクラスを利用されていた他のお客様もいます。その中で、エコノミークラスの自分の荷物が約300人の乗客の中で一番最初に出てきたのです。これは中々気持ちのいいものでした!
エメラルド会員とスカイチーム エリートプラス会員の違いを実感してみて
今回の搭乗で、両者を比べてみてわかったことですが、エメラルド会員はスカイチーム エリートプラス会員なので、扱いとしては
チャイナエアライン エメラルド会員=スカイチーム エリートプラス会員
だと思っていたのですが、実際は
チャイナエアライン ゴールド会員=スカイチーム エリートプラス会員
の扱いの様です。自社の会員を優遇するのはある意味当たり前ではあるのですが、今まで優先搭乗のアナウンスでエメラルド会員とスカイチーム エリートプラス会員が同列だと思い込んでいたので少し以外な感じでした。恐らくは、スワンナプーム国際空港のプレミアムレーンのチケットはスカイチーム エリートプラス会員なだけでは配布されなかった物と思われます。
以前、チャイナエアラインの搭乗でもデルタ航空のマイルに加算すると決めていたのですが、今回両者の扱いの違いを体験しその決意が揺らぎつつあります。
今後どうしていくかは、実際に加算されるマイルも確認した上で改めて決めたいと思います。
ただね…今回の搭乗では残念なこともありました。それは改めて別の記事として取り上げたいと思います。